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鎌倉近代美術館 閉館 [Gallery]

2016年1月31日、展覧会の最終日をもって「神奈川県近代美術館 鎌倉」の公開を終了し、3月末日をもって神奈川県立近代美術館は「鎌倉館」を閉館することになりました。

2016年4月以降の美術館活動は、葉山館と鎌倉別館の二館体制に集約化されるということです。


神奈川県近代美術館 鎌倉は1951年に開館した、日本で最初の公立の近代美術館であり、坂倉準三が設計した日本のモダニズム建築の代表的存在です。
では何故、鎌倉館のみ閉館するかというと、理由は建物の老朽化です。


〈神奈川県の基本的な考え方〉 鎌倉館は老朽化が顕著になっていますが、国史跡に指定された鶴岡八幡宮境内では、史跡にそぐうもの以外の現状変更が認められず、美術館として改修することが困難なことから、鶴岡八幡宮との借地契約が満了する平成28年3月末で、美術館としての活動は終了することとしております。


当初の情報では「閉館して取り壊し」ということだったので、驚愕もひとしおでしたが、日本建築学会などから建物の存続を求める要望書が提出され、その後の調査などをふまえた結果、建物は保存されることになったそうです。
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セゾン現代美術館 [Gallery]

週末ドライブを兼ねて軽井沢にあるセゾン現代美術館へ行ってきました。

若い方はご存じないと思いますが、この美術館はもとは池袋の西武デパートにあった西武美術館です。
1975年開館の西武美術館では、当時流通業界で勢いのあった西武グループが現代美術に特化した展覧会ばかりが催され、百貨店の展覧会レベルにはとどまらない公立美術館以上の画期的な展覧会が催されていました。

何しろ、当時現代美術を見たいなら西武美術館へ行けというほど勢いでしたから。

堤清二代表の意向を強く反映したこの試みは、百貨店の宣伝的機能をはるかに超え、利益を度外視したいわゆるメセナ活動でした。それが理由か、バブル崩壊後の経済状況に持ちこたえられず、1999年閉館。
当時の収蔵作品は全部この軽井沢にあるわけです。

とりわけ、1993年のアンゼルム・キーファー展で集まった作品は圧巻で、当時は美術手帖でしか見ることの出来なかったキーファーの実物を前に感動したのを覚えてます。

そのキーファーの何点かはこのセゾン現代美術館にありますが、さすがに時代を感じます。今では古典にしか見えません。一点づつの作品は素晴らしいのですが、美術館全体としては真新しい作品もなく、特に2000年以降の作品は皆無と思われますが。昔の財産でかろうじて企画展を開催してるという印象です。
見ていて何か悲しく、時代に取り残されてしまった感じです。
あれだけ勢いがあった当時の西武を知ってるだけに非常に悲しいです。

それに、この美術館は日本人作家で特定の作家をえらく気に入ってるようで、歴史的には重要でない作家の作品も数多く扱っており、そんなところが余計に時代を感じさせてしまいます。
80年代バブルの日本の現代美術を検証するという意味では、大ずれてみる意義もあるでしょう。
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