公開講座 やさしい現代美術 [Exhibition]
10月の金曜日の夜、3週にわたって都内の高校で開催された美術講座を聴講してきました。
http://www.linkclub.or.jp/~kawasenb/koza_index.htm
数年前にネットで捜し当て、すぐにテキストを取り寄せて読ませていただきました。
20世紀アメリカ現代美術のおもだった作家を扱った作家論なのですが、「疎外」という切り口で、20世紀現代美術を系統立てて論じられています。
興味を持って昨年の講座から参加しておりますが、一日2時間、計6時間の講義では、古典から現代までを駆け足で俯瞰するだけになってしまいますので、予備知識が無いと理解できないとは思いますが、それでもいくつかのポイントを押さえられるので役に立つと思います。
興味のある方は是非参加してみるといいと思います。
来年の講座の日程は現段階では未定ですが、このブログでも情報が入り次第告知するつもりです。
今回は、特別に土曜日の午後に実技の講座もありましたので参加しました。
講師の河瀬氏は、昨年のNHKの日曜美術館のポロックの特集時に、依頼されてちょっとした試みをしております。
テーマは「具体物を描かない」ということ。それ以外は何をしても自由。結果的に黒いB1の紙面に絵の具を適当にたらしたり、ぶつけたり・・・と。ポロックのような表現になってくるのですが、それでも絵の具をぶちまけながら想像と破壊を繰り返していくと、作品はある密度を持ってきて、力つよさを持ちます。それが表現に結びつくわけですが、これをどこまで追求するかは、作り手が何を志向し継続するかにゆだねられます。
結果的に芸術家自身の志の高さや意志の力が他との差別化を生み、崇高な芸術作品を生み出すわけです。
http://www.linkclub.or.jp/~kawasenb/koza_index.htm
数年前にネットで捜し当て、すぐにテキストを取り寄せて読ませていただきました。
20世紀アメリカ現代美術のおもだった作家を扱った作家論なのですが、「疎外」という切り口で、20世紀現代美術を系統立てて論じられています。
興味を持って昨年の講座から参加しておりますが、一日2時間、計6時間の講義では、古典から現代までを駆け足で俯瞰するだけになってしまいますので、予備知識が無いと理解できないとは思いますが、それでもいくつかのポイントを押さえられるので役に立つと思います。
興味のある方は是非参加してみるといいと思います。
来年の講座の日程は現段階では未定ですが、このブログでも情報が入り次第告知するつもりです。
今回は、特別に土曜日の午後に実技の講座もありましたので参加しました。
講師の河瀬氏は、昨年のNHKの日曜美術館のポロックの特集時に、依頼されてちょっとした試みをしております。
テーマは「具体物を描かない」ということ。それ以外は何をしても自由。結果的に黒いB1の紙面に絵の具を適当にたらしたり、ぶつけたり・・・と。ポロックのような表現になってくるのですが、それでも絵の具をぶちまけながら想像と破壊を繰り返していくと、作品はある密度を持ってきて、力つよさを持ちます。それが表現に結びつくわけですが、これをどこまで追求するかは、作り手が何を志向し継続するかにゆだねられます。
結果的に芸術家自身の志の高さや意志の力が他との差別化を生み、崇高な芸術作品を生み出すわけです。
ピーター・ブレイク [Artist]
イギリスポップアートのアーティストをご紹介します。
といっても私も今まで知らなくて、先週ある本を読んでいて知ったのですが。
有名なところでは、あのビートルズのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967年)のジャケットを手掛けています。
今年80歳になるのを記念してニュー・バージョンを発表しました。それがこれ↓。
他にも魅力的な作品を沢山作ってるんですね。
ちなみに同じイギリス・ポップアートのスター、「リチャード・ハミルトン」もビートルズのポスターを制作しています。
ホワイトアルバムに付属されています。
といっても私も今まで知らなくて、先週ある本を読んでいて知ったのですが。
有名なところでは、あのビートルズのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967年)のジャケットを手掛けています。
今年80歳になるのを記念してニュー・バージョンを発表しました。それがこれ↓。
他にも魅力的な作品を沢山作ってるんですね。
ちなみに同じイギリス・ポップアートのスター、「リチャード・ハミルトン」もビートルズのポスターを制作しています。
ホワイトアルバムに付属されています。
タグ:ビートルズ イギリス・ポップアート
Chim↑Pom(チン↑ポム) [Artist]
日曜日、ドライブがてら水戸芸術館へ行ってきました。
目的は「3・11とアーティスト: 進行形の記録」というタイトル展覧会。
昨年の東日本大震災および福島第一原発の事故を受けてのアーティストの活動の記録展です。
http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=331
震災を受け、ほとんどのアーティストが「今アートに何が出来るか?」を考え、アートの無力さを実感した人も沢山いました。また。アーティストであることをいったん棚上げにし、作品にすることを前提にしない活動も多くあります。それらも含めて再検証する展覧会です。
その中でも、Chim↑Pom(チン↑ポム)という6人組の若いアーティスト集団に改めて注目しました。
彼らは、原発事故後いち早く福島入りしています。
また5月2日付けの新聞でも報道されましたが、渋谷駅構内の岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」の右隅に縦1m、横2mほどの絵を貼付けて軽犯罪法違反の罪で取り調べをうけるも不起訴処分になりました。
もともと彼らにとって、原発事故は大きなテーマでもあり、リアリティーを追求した結果の行動となったのですが、彼らを有名にしたのはおそらく2008年の「ヒロシマの空をピカッとさせる」という作品でしょう。
文字通り、ヒロシマの原爆ドームの上空の青空にセスナ機で「ピカッ」の3文字を描く様子を収めた映像作品です。
彼らの初期からの活動がコンパクトにまとめられている本があります。
朝日出版社 ideaink03 芸術実行犯 987円
興味のある方は是非。
目的は「3・11とアーティスト: 進行形の記録」というタイトル展覧会。
昨年の東日本大震災および福島第一原発の事故を受けてのアーティストの活動の記録展です。
http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=331
震災を受け、ほとんどのアーティストが「今アートに何が出来るか?」を考え、アートの無力さを実感した人も沢山いました。また。アーティストであることをいったん棚上げにし、作品にすることを前提にしない活動も多くあります。それらも含めて再検証する展覧会です。
その中でも、Chim↑Pom(チン↑ポム)という6人組の若いアーティスト集団に改めて注目しました。
彼らは、原発事故後いち早く福島入りしています。
また5月2日付けの新聞でも報道されましたが、渋谷駅構内の岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」の右隅に縦1m、横2mほどの絵を貼付けて軽犯罪法違反の罪で取り調べをうけるも不起訴処分になりました。
もともと彼らにとって、原発事故は大きなテーマでもあり、リアリティーを追求した結果の行動となったのですが、彼らを有名にしたのはおそらく2008年の「ヒロシマの空をピカッとさせる」という作品でしょう。
文字通り、ヒロシマの原爆ドームの上空の青空にセスナ機で「ピカッ」の3文字を描く様子を収めた映像作品です。
彼らの初期からの活動がコンパクトにまとめられている本があります。
朝日出版社 ideaink03 芸術実行犯 987円
興味のある方は是非。