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宮島達男 展 [Exhibition]

水戸芸術館で開催中の宮島達男展へ行って参りました。
http://www.arttowermito.or.jp/miyajima/miyajimaj.html

発光ダイオードのデジタル数字を使った作品で有名な作家です。
東京都現代美術館にも常設で大きな作品がありますが、六本木ヒルズのけやき坂のところにも作品があるのでご存知の方も多いと思います。
s_4_void.jpg
そのようなデジタルカウンターの作品をイメージしていったのですが、今回はおもむきが違ってましたね。
宮島が北海道、奈良、広島、沖縄の日本国内4個所で開催したワークショップキャラバンを通じて制作した、宮島初の写真作品「Counter Skin」が大量に展示されてました。
counterskin_hiroshima.jpg
また、6色の発光ダイオードとカウンターヴォイドによる高さ6メートルの巨大立体作品「HOTO」という作品はその大きさといい、お金のかけ方といい鑑賞者を圧倒するものがありますが、なにかが違う気がします。
やはりデジタル数字の点滅による平面作品から感じるものの方が強烈です。

ただ、今回強烈に印象に残っているのが「Death of Tim」と言う作品で、PCのモニター上に移っている人物の設定した残りの人生の時間をどんどん減らしていくもので、同時に写真の方もぼけていくような仕組みになってるそうです。
作品コンセプトを知った上で鑑賞すると、なにか得体の知れない不安感に襲われる作品です。


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川俣正 「通路」展 [Exhibition]

現在東京都現代美術館で開催中の川俣正展。
http://www.kawamata.mot-art-museum.jp/

彼の仕事はもちろん知っておりましたが、今回初めて展覧会という形で見ました。
この建築物ともインスタレーションとも言えるような作品に対して、以前は評価出来なかった私ですが、今回のプオジェクトを非常に楽しく見させてもらいました。
美術館全体を通路にみたてて、そこを通る観客が打ち合わせや作業中の作家やスタッフたちと対話したり目撃できたりと、プロジェクトそのものに参加出来る仕組みになってます。

私も現場にいたスタッフの何人かない質問を投げかけたりしてみました。

興味を持ったプロジェクトは
「サバイバルイン東京・ラボ」
labo06.jpg
主に路上生活者の生活環境をリサーチしていくプロジェクトですが、川俣氏は「公共の場で、きわめて個人的な表現をすること」にむかしから関心を持っておりそのようなプロジェクトとして様々なインスタレーションをしてます。
当然ホームレスの人々は、公共の場に許可もなく住宅を建設し生活してる訳ですし。きわめてアート的な表現をしてる訳で、その実態を調査することで公共の場での個人的な表現の何かが見えるのかもしれません。

もちろんんホームレスの人々はアート表現とは無関係のところで取っている行動なのですが。
会期が終わる4/13まで、これらのプロジェクトは進行していくということですので、後半にサイド訪れれば何かが見えるかもしれません。


また、コールマンラボというプロジェクトも興味を引きました。
labo02.jpg
一時代を支えた全国各地の炭坑の歴史や写真を展示しながら文化や歴史を振り返りながら、産業遺産としての活用も含め現代におけるコールマンの意味を議論し、今後の実践につなげていくプロジェクトです。
山ほどの参考資料や書籍もありましたが、いにしえに炭坑を題材になにが見えてくるのか?
なぜか非常に興味を引きました。

この展覧会を見た後には、川俣正氏の著書「アートレスト-マイノリティとしての現代美術」を買って読んでおります。


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アートとファッションの関係 [ essay]

VOGUE NIPPON (ヴォーグ ニッポン) 2008年 02月号 [雑誌]

VOGUE NIPPON (ヴォーグ ニッポン) 2008年 02月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: コンデナスト・ジャパン
  • 発売日: 2007/12/26
  • メディア: 雑誌


六本木森美術館で開催中のUBSアートコレクション「アートは心のためにある」展を見てきた。
http://www.mori.art.museum/contents/art/exhibition/index.html
珍しく、展覧会カタログを買わなかったのですが、そのかわりミュージアムショップにてVOGUEというファッション誌を買ってしまいました。
村上のアニメDVD付録でついてますが、ロサンゼルス現代美術館で開催中の
大回顧展@MURAKAMIの記事が目的です。

そのオープニングパーティーには世界中のセレブやファッションリーダーが集まり、まるでアカデミー賞の授賞式かと思わせるようです。

今、ファッションセレブはアートに夢中で、アート作品をコレクションしてるようです。
ルイ・ヴィトンとのコラボ以来アートとファッションの蜜月関係は色々な方面に波及しております。
一方、ファッションや商業ベースに染まったアートなんてと言うやっかみも含めファインとコマーシャルの垣根を残したい勢力によるバッシングも強いですが。

でも宮島達男が提唱するように「アート作品は、何かと出会い、何かに気づき、何かに感動するための装置に過ぎず、 アート的体験や感動は、人間ひとりひとりの想像力の中にある」と考えるなら、装置にすぎないアート作品がルイ・ヴィトンとの関係を持って新しい価値観を提唱するのであれば、これこそがまさしくアートであって、デュシャンの便器にも匹敵するモノではないか?

アートにタブーがない以上、ファッションだろうがコマーシャルだろうが、デザインだろうがそれらをも取り込んで新しい価値観を作り出すことを否定する者はいないのではないか?

そんなふうに考えると、もうアートだコマーシャルだファションだというくくりで論ずる事自体がナンセンスに思われる。

いまや、オープンソースのようにソースコードを無償で提供しそこからさらに新しいプログラムを善意により作って行く時代。
実際に村上とヴィトンのコラボによって作り出されたバッグや作品はファッションセレブじゃなくても欲しいと思わせるモノに仕上がってます。
我が家にもしその作品があったら、多分それだけで幸せになるんじゃないかと。


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