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セゾン現代美術館 [Gallery]

週末ドライブを兼ねて軽井沢にあるセゾン現代美術館へ行ってきました。

若い方はご存じないと思いますが、この美術館はもとは池袋の西武デパートにあった西武美術館です。
1975年開館の西武美術館では、当時流通業界で勢いのあった西武グループが現代美術に特化した展覧会ばかりが催され、百貨店の展覧会レベルにはとどまらない公立美術館以上の画期的な展覧会が催されていました。

何しろ、当時現代美術を見たいなら西武美術館へ行けというほど勢いでしたから。

堤清二代表の意向を強く反映したこの試みは、百貨店の宣伝的機能をはるかに超え、利益を度外視したいわゆるメセナ活動でした。それが理由か、バブル崩壊後の経済状況に持ちこたえられず、1999年閉館。
当時の収蔵作品は全部この軽井沢にあるわけです。

とりわけ、1993年のアンゼルム・キーファー展で集まった作品は圧巻で、当時は美術手帖でしか見ることの出来なかったキーファーの実物を前に感動したのを覚えてます。

そのキーファーの何点かはこのセゾン現代美術館にありますが、さすがに時代を感じます。今では古典にしか見えません。一点づつの作品は素晴らしいのですが、美術館全体としては真新しい作品もなく、特に2000年以降の作品は皆無と思われますが。昔の財産でかろうじて企画展を開催してるという印象です。
見ていて何か悲しく、時代に取り残されてしまった感じです。
あれだけ勢いがあった当時の西武を知ってるだけに非常に悲しいです。

それに、この美術館は日本人作家で特定の作家をえらく気に入ってるようで、歴史的には重要でない作家の作品も数多く扱っており、そんなところが余計に時代を感じさせてしまいます。
80年代バブルの日本の現代美術を検証するという意味では、大ずれてみる意義もあるでしょう。
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