日本のアートシーンに、いまなにが起こっているのか?
日本のアートシーンに、いまなにが起こっているのか?
という疑問に答えられる本があるとは思いませんが、偶然見かけた3360円もする本を衝動買いしてしまいました。
著者は斉藤環という精神科医。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学。「ひきこもり」研究の第一人者でもあるそうです。
彼の著書は以前にも一冊読んでおり、名前は覚えていました。
「戦闘美少女の精神分析」いわゆるオタク文化について考察した本で、かなり鋭い分析をしていました。
この「アーティストは境界線上で踊る」は2004年から2006年あたりまで美術手帳に掲載されていたものを今回全面加筆して単行本にしたもので、ベテランから若手まで、今最も注目される23人の作家たちについての考察です。
著者がアートについて語るときの最大の感心事は「リアリティー」である。
現代アートの世界は、ほかのいかなるジャンルにも増して、多様な構造と形式の実験場にほかならず、アーティストが問題としているのは「美」そのもの以上に、リアリティーの有無であると言ってます。
取り扱ってる作家の中には自らの病理によってアウトサイダー・アーティストととらえらかねない作家もいますが、全員がまぎれもなくインサイダーであり、常に現実にさらされ、否応無しに現実に接しつづけるほかない中で、作品を作り続けています。
取り扱い作家は
草間彌生/できやよい/加藤泉/中ザワヒデキ/みなぎみわ/会田誠/小沢剛/木本圭子/ミスター/小谷元彦/ヤノベケンジ/山口晃/鴻池朋子/村山留里子/田中功紀/西尾泰之/杉本博司/藤幡正樹/高嶺格/八谷和彦/岡田裕子/タカノ綾/岡崎乾二郎
面白そう。読んでみたい。
日本に行ったとき貸してほしいです。
by みかん (2008-04-30 22:35)
いま読んでる途中ですが、急いで読みますね。
感想はまたお伝えします。
by レイ (2008-04-30 23:47)
宜しく!x
by みかん (2008-05-01 06:38)