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気楽に語る「アートと経済」 [Symposium]

八丁堀で行われたあるトークイベントに行ってきました。
サバイバートという集団が「お金とアート」の関係をテーマに様々な活動をしています。
主要メンバーは芸大大学院関係者のようですね。
http://survivart.net/nextevent/
詳しくはサイトをご覧ください。

日本を含むアートマーケットが今とても熱く、バブルの様相を呈してるこの状況についてアート関係者などの取材をした感想や、インタビュー映像を流しながら気楽に語り合うのがこのトークイベントの趣旨なのですが。
ゲストとして11年間ミヅマアートギャラリーに勤務され、今は無人島プロダクションを主催している藤城里香さんというギャラリストを招いての質問形式での進行でした。
IMG_5603.JPG
今の日本の現代美術のマーケットはまだまだ拡大するというのが、大方のギャラリストの考えですが、一方で5年後くらいにはこのバブル的な状況ははじけるのではないかという見方もあるようです。
過去のバブル期での苦い思いがあるので、みんなが疑心暗鬼になってるようですが、あの時のバブルの対象は、主にアメリカのコンテンポラリーや印象派に代表される近代美術だったわけで、日本の現代美術なんて相手にもされておりませんでした。
今、日本の現代美術が注目されておりますが、まだまだ価格的には安いと思いますし、村上などはもっと高くても良いと思っております。さすがに中国現代美術は高すぎでは?
答えは5年後に出るのかもしれませんが。

藤城里香さんはしっかりした考えをお持ちで、基本的にお客さんの事を理解してるようです。ミヅマのやり方とは違う方法で新しいマーケットを開拓されてるようで、今後の活動に注目して行きたいと思います。

今の状況がバブルなのか?という事に関しての討論はありませんでしたね(笑)
まぁ、そんな事を語ってても何も始まりません。とりあえず安くてもいいから一枚でも多く絵を流通させて、セカンダリーマーケットにおいても信頼できるマーケットを作っていく事が大事です。美術だって流通しない事には。作品に飽きたらそれが適正な価格で売れる事。そしてまた好きな絵を買う事。信頼出来るマーケットってそういうことで、それは株式市場と一緒です。中には投機目的で動かす人がいてもしかたないことでそれが自由経済ってことですし。



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コメント 8

鴎

はじめまして。
鋭い記事が多く いつも勉強させてもらってます。

5年後にはじけるかどうかはわかりませんが 現在はおそらくバブル期なんでしょう、というかそう思いたいです。作品が評価されれば値が上がるのは当然ですが、今の状況はちょっと異常に感じます。

最近は若手もチカラがあって 表現の部分ではようやく欧米から一人立ちした感じもします。ですから流通市場も欧米を真似るのではなく 独自に確立していったほうがいいんじゃなかな、みたいな事を漠然と思ってます。そのほうが日本らしいですし。

by (2008-04-28 05:05) 

bolsa

レイさんに賛成です。日本の現代美術は世界的に見てもまだまだ価格的には安いですよ。この前の101では、日本はインドよりもアフリカよりも安いのを確認しました。これをバブルというのは??? またいろんなお金がはいってきてはじめて市場は活性化するのですが、日本の美術界は今までストイックすぎたと思います。
by bolsa (2008-04-28 11:33) 

レイ

鴎さん
はじめまして。

>一体だれに向けて何を発信しているのかサッパリ解らない怪しい日記。だから当然アクセス数も少ないw

それは、私もですよ(笑)
このブログを初めてもうすぐ1年になります。当初誰に向かってこんなピンポイントなネタを書くのか?意味があるのか?なんてことも考えずにマスターベーション的に書き始めました。以外に見られていることをしり、こうやって見知らぬヒトからのコメントも入るようになり。
本当にアートに感心のあるヒトが多くいらっしゃることを知りました。
独断と偏見でこれからも書いていければと思いますので、賛成にしろ反対にしろコメントいただけるとうれしいです。

by レイ (2008-04-28 16:48) 

レイ

bolsaさん
いつもコメントありがとう。

インド、アフリカが高いのですか?
なんかそれってBRICsのように未発達の美術の青田買いのような気がしてしまいます。投機目的なんでしょうかね?

村上隆に関しては、世界的にも美術の歴史上ももっと価格的に高くても良いくらいだと思ってます。
ウォーホールくらいの価値はありますよ。
by レイ (2008-04-28 16:53) 

bolsa

お返事ありがとうございます。インドに関しては裕福になったインドのIT長者が最初に買い始めたようですが、たしかにBRICs投資の一環としての側面はあるようですね。最近はsaatchi collectionが買っているとFinancial Times に載ってました。アフリカは2年前のアフリカリミックス(森美術館にも巡回しましたよね。)展が世界中で好評で、注目が集まったようです。

ただ彼らが高いというより、日本だけ極端に安いというのが実情だと思います。

村上隆に関しても全く同意見です。以前Collecting Contemporaryという本を読んだのですがそこでも村上は”こんなの見たことない”と絶賛でした。

by bolsa (2008-04-28 17:05) 

みかん

バブルかどうかはコレクターが育ってるかどうかだと思うね。
インドは、車も作ってるし、IT産業凄いし。
英語使えるし、電話回線も人件費とかで、インドのオペレーター
に回ってから、現地の関係者に繋がるらしいね。
世の中凄くなってるけど、アートをどういう風に「金」と結びつけるか
はコレクター次第でしょ?
今の日本のコレクターはITで儲けた「オタク社長」が多いから、
その手の好みの作品が高く売れてるのがあると思う。
私はこれからのアートとマーケットの関係を「?」にする、
「ポップ」を変える作品が出てこないとダメだと思うね。
by みかん (2008-04-30 23:18) 

みかん

バブルかどうかはコレクターが育ってるかどうかだと思うね。
インドは、車も作ってるし、IT産業凄いし。
英語使えるし、電話回線も人件費とかで、インドのオペレーター
に回ってから、現地の関係者に繋がるらしいね。
世の中凄くなってるけど、アートをどういう風に「金」と結びつけるかは結局コレクター次第でしょ?
政治家と有権者と同じ、バブルも思想が無かったからバブルだった。
作家は何時だって思想があるから作ってるのは変わらない。
今の日本のコレクターはITで儲けた「オタク社長」が多いから、
その手の好みの作品が高く売れてるのがあると思う。

私はこれからのアートとマーケットの関係を「?」にする、
「ポップ」を変える作品が出てこないとダメだと思うね。
それと、それを必要とするコレクターがいるかどうかでしょうね。
by みかん (2008-04-30 23:22) 

レイ

>今の日本のコレクターはITで儲けた「オタク社長」が多いから、その手の好みの作品が高く売れてるのがあると思う。

それは疑問ですね。仮にそうだったとしても、我々が育ってきた日本と言う国と時代の中から出てきた表現に対して好感を持つのは当然のことであり、ココ1年くらいのあいだでギャラリーとかをみて新しい作家の作品と接していると、ひょっとして日本の現代美術はこのままの方向で進んで良いのではと思えてくるんです。

いくら、中国の作家の絵が高くても、日本人のコレクターは買わないという話をよく聞きます。
やっぱりなんか違うし、どうせコレクションするなら自国の作家の作品を持ちたいし。
私自身もしお金がたくさんあれば、真っ先に村上隆の作品を買いたいです。
決して飽きる事はないと思いますので。
by レイ (2008-04-30 23:44) 

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