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NISSAN GT-R [car]

2010年10月18日はR35GT-R11年モデルの発表の日です。
いきなりそんなことを書かれてもartの話でないのでと言われる方も多いかと。
ご存じない方のためにご説明すると、日産がカルロス・ゴーンの特命を受けて開発した世界に通用するスポーツカーがGT-Rです。
3年前に発売して、毎年技術改良をしながら3年後の今年完成形に近づいた状態でマイナーチェンジモデルとして発表したクルマです。
日本車としては異例の530馬力のパワーを持つこのクルマは、5000万円以下の市販車としては世界で一番速いです。
詳しい説明は日産のホームページを参照してください。
ここではartと関連した記事を書くためにこのクルマをとりあげたのですから。
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クルマに対しての価値観はそれぞれです、スタイリングや性能面では文句ないのですが、今回のモデルチェンジで新たに加わった「EGOIST」の造り。
お客様のどんなわがままにも応えたいということで自分だけのGT-Rの為にまず内装を上質の総革張りにしカラーバリエーションも20種類ほど用意してます。その上質の革のこだわりは英国でもなくイタリアでもなくドイツの「シートン・ミュルハイムA.D.ルール」とかにこだわってドイツで製造され日本に運ばれるそうです。
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しかし、クルマのインテリアの最高峰と言われるフェラーリやポルシェの質感と比較して同等には見えないこと、カラーバリエーションもそのセンスのなさ。
とてもいただけません。
スペックMと呼ばれるこの高級バーションは何年も前から噂されてただけに、個人的にも期待してただけに残念です。

こちらはフェラーリです↓
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そしてステアリングに鎮座する輪島蒔絵GT-Rエンブレム。
革技術という欧州の伝統工芸と、漆という日本の伝統工芸の競演ということですがなんか違うんじゃないの?
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商品であるクルマですからこれでも良いのですが、このクルマの目指す方向はこうなの?
決して速さにこだわらなくても良いのです。
ほしいのはフェラーリや、ポルシェのような文化なり哲学なのです。
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たぶんある一定の層には受け入れられると思いますが、やっと買えるか買えないくらいの一般人で、ある程度本物志向の人間にはポルシェの方が魅力的な商品に見えてしまうのでは?

こうなるならGT-Rは標準車で十分。
本当に良くできた車なだけに、残念です。

どんなわがままにも応えてくれるというなら、さらなら進化を求めます。

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共通テーマ:自動車

赤瀬川源平 [Artist]


あまりに有名なこの芸術家を私は詳しくは知りませんでした。

1960年代、高松次郎、中西夏之とともにハイレッドセンターとして反芸術運動の騎手として銀座などでパフォーマンスをしていたことや、千円札の模写で通貨偽造罪に問われたあの有名な千円札事件。尾辻克彦のペンネームで芥川賞を受賞したり。最近では「老人力」が話題になったり、路上観察学会で変な写真を撮ってることくらいしか。
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しかしこの人、実はすごい作品を作ってました。その名も「宇宙の缶詰」。
食べ終わった蟹缶のラベルを剥がし、それを内側に貼り直した後、蓋を閉じてハンダ付けする…ただそれだけの作品です。

 しかし、缶の内側と外側をひっくり返すことで、私たちは(私たちを取り巻く全宇宙を含めて)一瞬にして缶詰の中に閉じ込められてしまうという仕掛けです。
なんかすごくありません?
いわゆるコンセプチュアル・アートなのですが。
そのほかにも掘り下げて行けば彼の活動は一冊の本になるくらい様々なアプローチを試みてます。
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今回「宇宙の缶詰」の画像を探す中で興味深いブログ(サイト?)を見つけましたので興味のある方は参照してください。
かなり勉強になります。
http://www.geocities.jp/moronbi/book/bookclub/F/otsuji1.htm


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共通テーマ:アート

ハーブ&ドロシー [Exhibition]

ナショナルギャラリーに4000点あまりのアート作品を寄贈したのは、NYのアパートで慎ましく暮らす公務員のカップルだった……。現代のおとぎ話とでも言うべき驚きの物語を温かくおもしろく描いて国際的に高い評価を得てきたドキュメンタリーが、ついに日本で公開される。
その選考試写会を見に国立博物館に行って参りました。

ハーブ&ドロシー・ボーゲル夫妻は、結婚直後1960年代から現代アートのコレクションをはじめます。夫のハーブは郵便局員、妻のドロシーは図書館司書。住まいはマンハッタンの小さなアパート。ハーブの給料を作品購入にあて生活費はドロシーの給料で賄います。
作品を買う基準はふたつ。
自分たちの収入に見合ったもの、アパートに入る大きさのもの。ハーブ&ドロシー・ボーゲル夫妻は、結婚直後1960年代から現代アートのコレクションをはじめます。夫のハーブは郵便局員、妻のドロシーは図書館司書。住まいはマンハッタンの小さなアパート。ハーブの給料を作品購入にあて生活費はドロシーの給料で賄います。
作品を買う基準はふたつ。
自分たちの収入に見合ったもの、アパートに入る大きさのもの。
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ドキュメンタリー映画なのですが、とにかく映画の中の彼らは幸せそうです。お金がないので当時評価の定まってなかったミニマルアートやコンセプチュアルアートの作品を中心にコレクションがはじまり、直接アーティストのアトリエを訪問して全作品を見てから好きなものを数点譲って貰ってようです。
その中には当然後に有名になる作家も多数おり、クリストやリチャード・タトル、チャック・クロス、ロバートマン・ゴールドなども映画の中で語っております。

監督は佐々木芽生さんでもちろん今回の作品が初監督です。今までアートにも映画にも特に興味はなかったらしいのですが、二人の生き方に衝撃をうけ、他の人に伝えずにはいられなかったのでしょうね。この映画はドキュメンタリーですが、ここの出来事をどうやって伝えるかが難しかったのでしょね。資金面でも精神面でも大変苦労されたと思います。
それでもあえて言わせて貰えば映画を見終わったあとの感動がいまいちでした。
それがなぜなのかは、もう少し時間をおいて自分なりに追求してみたいと思いますが、期待値が高すぎただけかもしれません(笑)。

普通に考えれば、二人の生き方は確かに凄いし、他人の評価でなく自分の審美眼だけを頼りに自分の好きなことをして結果的に社会に認めさせた功績は凄いことです。もちろん彼らはそんなつもりではなかったようですが。
ひょとして、そんなつもりがなかったことこそが私にとっての不満なのかもしれません。あまりにも浮世離れした、まさに「アートの森の小さな巨人」。まるでファンタジー映画を見てるようなところが不満なのかも?
アート界ってそんなものでなく、もっとドロドロしてるでしょ。というか生きていくこと自体が。
なんかあまりにも綺麗な物語で、表面的なことばかりを追ってるような?そんなところが不満なのかな?

ひょっとして、ハーブ&ドロシーのコレクターとしての悩みや葛藤なども少しは映画の中で表現されていたら違ったものになったのかも。
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興行的には日本での成功はかなり厳しいと思われますが、個人的にできる限りの応援をしたいので、読者の皆さん、是非映画館に足を運んでください。
決して見て損はない映画だと思いますし、もちろんアートなんかに興味がなくても全然OKです。
http://www.herbanddorothy.com/jp/

映画の中でチャック・クロスから作品を制作するに当たって不要になったエスキース(下絵みたいなもの)を貰ってくるシーンがあるのですが、テープの付いたマス目の下書きもあるような状態のものをきちっと額装して作品として部屋に飾ってるのです。
本当にこの二人はアートが好きなんだなと感じさせました。
そんな小さなシーンの積み重ねが映画の表現につながっていくのかなと思います。次回作にはそんなところも期待します。
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あとほんの数秒ですが、シュナーベルの皿の小さな絵画が出てきます。
おいおいそこも行ったのかよと、この二人に嫉妬してしまいました(笑)

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