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ダミアン・ハースト [Artist]

4/25から森美術館で開催されている「ターナー賞の歩み展」を見てきました。
http://www.mori.art.museum/contents/history/info/index.html

どん底の経済状態を抜け出した80年代初頭のイギリスが、新しい美術を支援する目的で84年から開催されています。
既に24人のアーティストを輩出した訳ですが、その中には現代アートをリードする作家も含まれておりますが、さすがに毎年そんな優れた作家がいる訳もなく頭でっかちの作品も相当見受けられました。
全体的な感想としては、期待を裏切られた感じですね。

ただし、ダミアン・ハースト。
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これはやっぱり凄いですね。親子二頭の牛をまっ二つに分断しホルマリン浸けにした作品。美術館のなかで見るそれは思ったよりも奇麗でしたが、これをやっちゃう事は。
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彼のお騒がせぶりは有名ですが、ダイヤで覆った人間の頭蓋骨です。土台はプラチナ、その上を8,601個のダイヤで覆った作品などはやはり凄すぎです。
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今回ネットで色々彼に関する記事を調べてみましたが、結構彼の活動を正当に評価して記事を描いてる人のなんと多い事か。
ただのお騒がせ野郎でなく、その実力は本物で境で一番高い値がつく作家というのもうなづけます。
また、蝶を使った作品などもしかり。
生と死をテーマにした作品である以上、このくらいグロテスクでセンセーショナルな作品でもいいでしょう。
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彼の作品を購入した人が、そのコンセプトを理解してるかどうかすら関係ないくらい突き抜けちゃってる感じで私は好きですね。
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冒険王 横尾忠則 [Exhibition]

世田谷美術館で開催中の横尾忠則展に行ってきました。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
ココの美術館に来たのはいつ以来だろう?
ジュリアン・シュナーベルの個展以来か?

横尾忠則。相変わらずですね。
パワーだけは凄い。でも80年代後半「画家宣言」して以来の作品ってなんなんでしょうか?
今回の展覧会でも油彩やアクリルで描かれた大作がたくさん展示されていましたが、その本物の作品からは何も感じられません。
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最初の展示してはルソーの作品を模して横尾自身の感性で描き直したような小品はさすがに、イメージが面白く良かったのですが、次の部屋からの作品はどうなんだろう?

で、一変するのが60年代のデザイナー時代のスケッチや原画。
これはすごい。土着的なイメージで60年代デザイン界でのスパースター。
中には国際ビエンナーレなどで大賞を受賞したものも。(この作品ではありませんが)
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たしかにこれは天才的な才能です。アートもデザインも関係なくこれなら世界が納得する訳です。
そして雑誌の切り抜きをコラージュしてイメージの世界を作り上げた作品も小さいけど凄い。

作家本人は同じ事をやってるつもりなんでしょうが、キャンバスに描かれた作品は良くないですね。
これがイラストの原画というのであれば構わないのですが、どうして作品としての力を持たないのか?
多分彼の描いたものは一度違うフィルターを通さないと力を持たないのではないか?

画集は良かったので買いましたが、うっかりすると画集の小さな図版の方が、大きな原画よりよほど好きです。
大きな作品では、筆致や絵の具の強烈な色に邪魔されて、作家の伝えたいイメージが伝わってこないのじゃないないか?
本当に不思議だ。


しかし、2008年の作品にはすこし希望をみいだせたので、これから良くなるのかもしれません。
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中林忠良 [Artist]

東京都現代美術館で開催中の「大岩オスカール展」を見ようと思ったのですが、プラス350円で「屋上庭園」という展覧会も見れるので、ついでに見てきました。期待もしていなかったのすが、やはりどうでも良い展覧会でした。
http://www.mot-art-museum.jp/kikaku/110/
ただ、その中で「中林忠良」「ブノワ・ブロワザ」の二人の作家の作品が心に響いてきました。

中林は1937年生まれですから既に73歳。東京芸術大学の教授として40年間の指導にあたりながら版画家として作家活動をしてきました。

植物をゼロックスで複写し、それを銅版に転写、更にニードルやビュラン等で様々な陰翳を施したうえで、その銅版を腐食させて表現されたモノクロームの版画はなぜか心に響きました。
その潔さとモノクロームの美しさ、そしてこれが腐食するものの瞬間を捉えた一瞬の生命のように。
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そして、ブノワ・ブロワザ。1980年生まれのこの作家の映像作品は、デッサンを切り抜いた紙の模型と、平面のデッサンを組み合わせ構成した映像作品は、作者が子供時代にあるいたであろう学校やアーケード、講演や墓地などを鑑賞者自身が歩き回っているような錯覚に陥ってしまいます。
モノクロームのイメージの世界が、一場面ずつ時間と共に更新されつづけられ、
たしかにこの光景は昔見たかも知れないという錯覚と共にんお売りに焼き付いてきます。
デッサンの可能性を広げてくれる作品だとおもいます。

メインの企画展「大岩オスカール」。これはすごい。
こんな作家も作品も存在すら知りませんでしたが、こいつは本物だ。。。
こっちの話はまた後日。

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