高階秀爾 「近代絵画史」 [BOOK]
高階秀爾氏は東京大学美術史研究室教授として数多くの著作を出し、ルネッサンス以後の西洋美術を専門としながら、日本近代美術にも造詣が深い人物です。
この「近代絵画史」は、中世から近代絵画への流れを明快に説明している名著です。
印象派がそれまで西洋の本流であったアカデミズムに反抗して、新しい美術の流れを作ったように言われるが、本書ではそのような視点を取っていなません。
むしろアカデミズムの中にあった写実主義やロマン主義の中にその萌芽を見出し、アカデミズムと印象派のつながりの中から次第に新しい美術運動が起こってきたことを解き明かす様子はさすがです。
本書を読むと近代絵画史はむしろ、写実主義やロマン主義から始まっていることが、よく分かります。
現代のアートも、突発的に発生してるように見えますが、そうではなく、連綿と続いている芸術の歴史の延長にあることが、100年以上前にも起こっていると再認識されるでしょう。
本書を読んでから現代美術に触れていただくと、また違った見え方が出来るかもしれません。
近代絵画史を知る上でのおすすめの一冊であることは間違いありません。
この「近代絵画史」は、中世から近代絵画への流れを明快に説明している名著です。
印象派がそれまで西洋の本流であったアカデミズムに反抗して、新しい美術の流れを作ったように言われるが、本書ではそのような視点を取っていなません。
むしろアカデミズムの中にあった写実主義やロマン主義の中にその萌芽を見出し、アカデミズムと印象派のつながりの中から次第に新しい美術運動が起こってきたことを解き明かす様子はさすがです。
本書を読むと近代絵画史はむしろ、写実主義やロマン主義から始まっていることが、よく分かります。
現代のアートも、突発的に発生してるように見えますが、そうではなく、連綿と続いている芸術の歴史の延長にあることが、100年以上前にも起こっていると再認識されるでしょう。
本書を読んでから現代美術に触れていただくと、また違った見え方が出来るかもしれません。
近代絵画史を知る上でのおすすめの一冊であることは間違いありません。
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