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映画「苦役列車」 [ essay]

「苦役列車」映画見てきました。

芥川賞作品の映画化で一部では話題の作品の封切りです。
ピクチャ 2.jpg
原作を昨年読んだときには、途中から気持ち悪く、胸がムラムラ。よくこんなので芥川賞がとれたなと不思議だったのですが、後日、作者の西村賢太がNHKの課外教室って番組で、「自分の恥ずかし部分をさらけ出してみよう」と小学生に作文を書かせていたのを見て、なるほどと思ったのを覚えています。
文学なんだ、こういうのもありかもと思ったのも事実ですし、その後気になってたところで映画化ということで、初日に見に行きました。

芥川賞は常に新しい文学の可能性を探る新人のための賞でもあるし、世間に話題を提供するという使命もありますし、選考されたことに対しての不満はないのですが。

で、映画の方は。

これが良かった。原作とは全く別物のような出来です。
『マイ・バック・ページ』の山下敦弘監督が映画化らしく、何とも言えぬ独特の世界が。脚本も良いのだろう。原作では表現しきれない寛多のダメさ加減や絶望、嫉妬や焦燥感など、やはり映像の力はすばらしい。これにはもちろん森山の演技力とそれを引き出す監督の技量なのだろうが。

原作では表現しきれないモヤモヤが見事に表現されておりすばらしい。
また原作に無いストーリーや設定も良かった。前評判の悪かったAKB前田敦子の設定や演技もかなりでした。個人的には前田を見直した作品でした。ひょっとして前田女優としていけるんじゃないかと。かなり可愛かったですよ。
寛多の友人役の高良健吾がまた良い味出してましたね。この映画はキャステングの勝利ですね。
原作がたいしたこと無くても、映像でこんなにも変わるのかと。改めて表現者の力を思いさらされた作品でした。


ちなみに、作者の西村賢太は前田敦子じゃなくて柏木由紀にヒロイン役をオファーしてたそうですが、どういう事情か前田に。
柏木のも見てみたかったけど、この映画に関しては前田で正解かなと思います。
こういう青春映画もあるということで、自分の中ではかなりの高評価の映画でした。

もっとも商業的に大成功とはいかないと思いますが。一般的には同じ森山未來主演なら「モテキ」のほうが受けるんでしょうが。
ピクチャ 1.jpg


あとは、「ヘルタースケルター」を


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