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日本再再再発見 [Symposium]

というおかしなタイトルの講演会に行って参りました。
といっても、もう2ヶ月も前の6/30のことなのですが。

土曜日の夜に青山の青山ブックセンターまで。
予約制で定員120名なのに関わらず会場は超満員。凄いですね。
このてのイベントで、しかも有料で120名も集めるなんて・・・

ミズマアートギャラリーを主宰してる三瀦末雄氏がゲストを招いて対談しているイベントで、4回目の今回はあの美術評論家の椹野衣氏です。
今現在の日本の美術評論家としては、もっとも信頼のおける批評家だと私は思っております。
期待して行きましたよ。初めてお目にかかる椹木氏からは確かなオーラも感じました。もっとも講演後の感想としてかなり変わった人だという印象も持ちましたが。脚本家の三谷幸喜氏のようだといえば理解しやすいかも。

前打合せなしのお二方の対談、どうなるのか前半不安でしたが、途中から椹木氏が重要なことを話してると気づいてメモを・・

彼の代表的な著書「日本・現代・美術」のなかで、日本という国そのものは悪い場所だと言っております。悪い場所とは、敗戦国日本が無条件に欧米化を受け入れざるを得なかったため過去の歴史さえも否定せざるを得ず、戦後日本には「歴史」がなく、蓄積なき忘却と悪しき反復を繰りし「閉じられた円環」の中ではぐくまれてきたのが、日本の戦後現代美術だ。それを悪い場所と言ってるのですが、よくよく考えてみると、昨年の東日本大震災や、原発事故など、物理的に日本と言う場所では災害が起きる。幸い全てが亡くなったわけではないですが、ある程度の繁栄を築くと災害や外的によって全てを失い再び一からやり直し。そんなことの繰り返しである。

阪神大震災までの戦後50年間は、本当に奇跡的な時代だった。この50年で日本は経済的に世界第2位の経済国になり、アメリカの核の傘の下で
文化的にも反映を謳歌し、そして54基もの原発をつくってきた(これはアメリカ、フランスに次いで世界第3位)。
こんなブログも参考に・・
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20110407/1302193002
物理的に消滅してしまうかもしれない悪い場所日本で作り出すアートは、たとえばキャンバスに描いた絵画などは破損や消滅のリスクを考慮すれば、国外のコレクターによって保存されるのが理想的であり、国内では二次情報としての映像や印刷物、アーティストの行動記録などがあれば、充分アートの保護、アーティストの応援になる。
なんて極端な考えをしても不思議ではない。

そのくらいのことを踏まえて、我々が後世に残さなければならないことはなんなのか?
そのあたりをよく考えてみようと思います。
rererediscover.jpg


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