会田誠 [Artist]
1965年生まれ、東京芸大卒のこの美術家は1990年代移行の日本の美術界にとっては、もっとも重要な作家である。
なのに、いまひとつ知名度に欠けるのは何故か?
一部の熱狂的なファンはもちろん、更新のアーティスト達に与える影響はかなりのものと思われるが、世界的にはほとんど名前が出てくることはないように思われる。
東京芸大大学院終了と同時に活動を開始し、美少女、戦争、暴力、エログロ、ロリコン、酒、社会通念への反発などのテーマを取り扱っていることが多い。
90年代の代表的な作品に、「あぜ道(1991年)」
「巨大フジ隊員VSキングギドラ(1993年)」
「戦争画RETURNS(1996年)」
「紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)(1996年)
などがありますが、これらの作品は今みると、日本美術界にとって非常に重要な作品に思われます。
また、当時これらの作品を正当に評価でき、世界に売り出すことが出来るキュレーターなり、批評家がいたら今とはまったく違う立場に居たであろうと想像されます。
常に時代より一歩先に走っていた会田のアイディアや表現。
その表現スタイルの多様さとアートマーケットを意識してないテーマ設定などにより、日本では受けるが世界では受けないという会田誠の構図が出来上がってしまったのかもしれない。
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