Pen [ essay]
久しぶりに買いました。
特集は「美術館の秘密」。
この雑誌は、ブルータスの二番煎じだとか、掘り下げ方が甘いとか、他の媒体から美味しいところだけ持ってきていかにも売れそうな記事に仕立て上げる下品な商売をしてるとか、広告さえ取れればなんでもありとか。。。
ネット上ではさんざんに言われています。
確かに当たってるんですね、これが。
それでもとりあえずの入門編としては十分魅力的な記事と写真で構成されてますので、それだけでつい買ってしまいます。
今回のだってたぶん、たいして掘り下げた記事にはなっていないだろうなと思ってますが、最近の美術館の状況を知るに当たって一般的には十分な内容だと予想されます。
というのも、ここ20年くらいで美術館の有り様は大分様変わりし、昔のように漫然と年代順に展示する見せ方を止め、各美術館ごとに展覧会そのものに工夫を凝らし、企画重視の展示になってます。
それというのも、美術館に求められるものが変わってきてるからなのです。
今では、美術館は観光産業の要であり、美術館目当ての観光着を呼び寄せるためには、居心地の良さやエンターテイメント性も必要です。
いわば、美術館は大人の遊園地。アートという共通の趣味を持った大人の上質な社交場なのです。
それだけ、アートが身近な存在になっているということなので、気楽にお付き合いすればいいのですよ。
もちろん訳の分からない作品と出会うこともありますが、全てを理解しようとおもわず、気長におつきあっていけば、いつか突然理解することだってあります。
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