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1Q84 [BOOK]

発表時から話題になっていた本。
2年も遅れて、月曜日買いました。

「1Q84」いつもの村上ワールド全開で嵌っています。
おかげで移動時間プラスアルファをエンジョイしています。
主人公の青豆と天呉の接点が見えてきた段階ですが、サスペンスのような物語の展開や準備周到に用意された物語の構成が、まるで交響曲のように織りなされる様を楽しんでおります。

昨日、続きの2巻を買うついでに、芥川賞を獲った「苦役列車」西村賢太も前から気になったので買って一気に読みました。
こちらは、何言っていいのか、私小説もろ出し。読んでいて凄く嫌な気分になりました。
最近の芥川賞はこのレベルなのかと思い、出版界も厳しい不況のなかで、どんなことでも話題になるのならという販促的な戦略が絡んでの受賞なのかと思ってしみました。
が、読み終わったあと、就寝につくわけですが、ついこの小説のこと考え、嫌な感情だけではない違うものも芽生えてることに気がつきました。

芥川賞作家としては、かつての村上龍や綿谷りさなどの作品は、当時の時代感覚を先取りした、また手法的にも新しいタイプの作品として評価してるのですが、この「苦役列車」にはそれがない。文体も今風でなく読みにくいし、決して新しさはないのですが、下層社会というまさに今現在の問題を捉えているということでは芥川賞に値するのか?
しかもこの主人公の置かれた格差っていうのは、結構根の深い問題をはらんでいるようですし・・

それでも私は、村上のような「うまさ」をおもしろがっているのですが。

ちなみに、村上が芥川賞を獲れなかったいきさつなどがこのサイトにありますので興味のある方はご参考に。
http://www.tokyo-kurenaidan.com/haruki-akutagawa1.htm
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