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赤瀬川源平とクリスト [ essay]


椹木野衣氏の名著「日本・現代・美術」を久しぶりに読み返してます。

千円札事件で有名な赤瀬川源平が「梱包」というやり口でいろいろなものを包んでたのですが、あるとき、ふっと思いました。
「このまま包んでいったら、どんどんエスカレートし、自動車も、ビルも、都市も、国家もと。そして最後には宇宙そのものを包んでしまいたくなる。」

で、結論。
かに缶で宇宙を梱包してしまいました。
http://ayanamirei.blog.so-net.ne.jp/2010-10-18-1
images-3.jpeg
今の赤瀬川氏はアート界の最先端にはもちろんおりません。
同じ梱包で有名なクリストはいまだに「宇宙の梱包」をなしえず、途方もない道のりを超人的な努力で行っています。
世界的にはクリストは一流の芸術家です。
現実的に島や都市を梱包するプロジェクトは見た目にも面白いです。
20090613_1245687.jpg
christo.jpg
しかし、赤瀬川に比べて芸術家としての資質はどうなのか?という疑問は残ります。

それでも、お金を集め、つまらないプロジェクトでも現実的に実現することが「アート」だとすれば、やはり「アート」はビジネスとイコールであって、芸術とは違う類のものではないかと考えます。

先日「マイ・バック・ページ」という1970年頃の学生運動を題材にした映画を見ました。当時の学生やジャーナリズムの青春の挫折がテーマの映画です。

同じく60年代の日本のダダや反芸術などの前衛芸術といわれる類の活動とかぶってしまい、なんともむなしさを感じた映画です。

クリストと赤瀬川。どちらが真に芸術かは分かりませんが、所詮アートもビジネスと捉えた活動の方がパワーは沸いてきます。
ビジネスはマネーです。
もっともマネーを否定してしまえるのであれば、同じなのですが。

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コメント 2

t-youha

僕は、赤瀬川源平さんの著書「芸術言論」にて、超芸術トマソンというものに出会ってからというもの、一時期夢中になってハマッってました^^)
by t-youha (2011-05-31 13:28) 

レイ

>t-youhaさん

ブックマークしました。
超芸術トマソン 私は知らなかったですが、今度折を見て見てみます。
いずれにしても赤瀬川源平 大変な人ですね。
by レイ (2011-05-31 13:57) 

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