六本木クロッシング2007 [Exhibition]
非常に参考になるこのブログhttp://bluediary2.jugem.jp/?day=20071016を見て早速行ってきました、森美術館。
http://www.mori.art.museum/html/jp/index.html
ありがたいことに夜10時までやってます。
ただ森美術館へ行くたびに感じるのですが、「アート」がまるでファッションのように商業的に扱われているのに馴染めず、いつも何となく寂しい思いをしてしまいます。
アートはお芸術じゃなくもっと身近なもの。と常日頃から思ってるにもかかわらず昔のディスコにでも行ったような感じで黒服がいたり、やたらファッション的なミュージアムショップがあったりで、頭では理解していても生理的に違和感を感じざるをえない寂しさです。
また、それは今回の展覧会のテーマのクロッシング。「アートやデザイン、演劇、映像作品など全てのメディアの交流」でもある。
この展覧会は森美術館のキュレーター以外に3人のキュレーターの選出による36組のアーティストによる展覧会です。
カタログの作家紹介のところでそれぞれのキュレーターが紹介してるので、だれがどの作家を推薦したのかは推して知れるはずです。
それより注目は、キュレーター4人が書いているご挨拶文です。
くしくも森美術館キュレーターの荒木夏実が言うように、六本木という場と雰囲気に着目し、そのスタンスで定点観測的に日本のアートシーンを見つめていくことと宣言してますから、ファッションモリモリで良いのかも知れませんがね(笑)。
またこの展覧会キュレーターの一人、椹木野衣が書いてるように所詮美術館という枠組みの中での会場で、文学や音楽や映画、演劇など文字通りのクロスは最初から諦めざるをえない状況での展示。それに関しては事前に随分論議されたようです。
クロッシングといテーマを掲げているのに場は限定されている。コレこそまさしく商業的、デザイン的、ファッション的といわざるを得ないでしょう。
このあたりの中途半端さが、森美術館らしいのかも知れませんが。
ミュージアムショップにある村上の作品もアートに見えないのもこのあたりの理由か?
決して、都心の真ん中のビルの最上階に美術館があるからではないと思います。
前置きが長くなりましたが、展覧会自体は予想に反して良かったです。
面白かった。見る価値はあります。
圧巻は榎忠の「金属」。できやよいも良かった。
また、今年芸大大学院を卒業したばかりの冨谷悦子の版画も良いですね。原真一、中西信洋、名和晃平、四谷シモン、田中偉一郎、辻川幸一郎、宇川直宏、佐藤雅彦+桐山孝司も。
そして、狂気じみた新聞ドローイングの吉村芳生。すごいです、普通思いついてもあそこまでやらないでしょ。
逆に、分からない、理解不能なのが今回の飴屋法水。そして椹木が何故選出するのか理解に苦しむのが関口敦仁。
でも、半分以上の作品は見応えがあったのでこのような試みも良いかなと思います。
また時期を改めて見れば理解できるかも知れませんし。
こんばんは。
拙ブログ紹介していただき感謝感謝です。
この展覧会「あれ?」と首をかしげるものも
何点かありましたが、それも含めて「クロッシング」
交差点って思うように渡れないものですよね。
by Tak (2007-10-18 22:57)
Takさん
こんばんは。
そうなんですよね。なぜ?と言う作家が何人かいました。
それは、こちらがキュレータのレベルに追いついてないのか?
キュレータが間違ってるのか?
まぁ、4人もキュレータが居たんじゃ、交差点をうまく輪tルコとは難しいでしょうね(笑)
by レイ (2007-10-19 00:57)